推進会議について

1. 趣旨

最近、ジュネーブ近郊のCERN研究所に設置されたLHC(Large Hadron Collider)において、「神の粒子」と呼ばれるヒッグス粒子と見られる粒子が発見されたが、LHCの次世代の加速器として世界中の研究者の注目を集めているのがILC(International Linear Collider)である。日本国内にもILCの有力候補地が2つあり、北上山地はその一つである。ILCは全長が約30Km、総工費約6,700億円で、世界中から常時数千人の科学者や技術者が集まり、数十年にわたって世界の素粒子物理学研究の中心となると考えられている。ILCは素粒子物理の究明ばかりではなく、応用分野である医療、生命科学、情報通信、エネルギー等での先端的な研究開発の進展と持続的なイノベーションの場となり、そこで生み出された研究成果と先端技術は東北全域から日本全国、そして世界へと発信され、産業、経済、文化に大きな波及効果が与えられると考えられる。
東北大学はこれまで、ILC研究開発の国際的拠点の一つとして、そして東北加速器基礎科学研究会の一員として、ILCの推進に関わってきた。ILCの実現への機運が全国的に高まる今、東北地域の学術の中心機関としての東北大学が果たすべき役割はますます大きくなってきている。このようなことから、全学横断の「東北大学ILC推進会議」を設置し、ILCの実現と東北誘致に向けた東北大学における活動を積極的に推進しようとするものである。

2. 所掌事項

本会議では、東北ILC推進協議会および先端加速器科学技術推進協議会と連携して、本学におけるILCの推進に係る次に掲げる事項について協議し、併せて関係部局間の連絡調整を行う。

(1) 東北大学におけるILCに関連した研究活動の連携と推進。
(2) 地域と連携し、ILCによる東北地域の産業復興・振興への研究活動の推進。
(3) ILCの意義を広く社会に周知するため、講演会や広報活動、各種イベントの開催、ウエブサイトの制作。
(4) ILC候補地の立地調査の推進。
(5) その他、ILCの推進に関する事項。

3. 構成、運営等

(1)     推進会議は、次に掲げる委員をもって組織する。
 ・総長が指名する理事又は副学長及び総長特別補佐
 ・経済学研究科、理学研究科、工学研究科の各研究科長
 ・金属材料研究所、多元物質科学研究所の各研究所長
 ・原子分子材料科学高等研究機構長
 ・電子光理学研究センター長
 ・その他委員会が必要と求めた者
(2)     設置期限は特に設けない。
(3)     協議内容は、適宜、本学の運営企画会議等において報告する。

4. 専門委員会

推進会議に専門の事項を調査審議させるため、専門委員会を置くことができるものとする。

5. その他

推進会議の庶務は、研究協力部および理学部・理学研究科事務部が連携してこれを処理し、専門委員会の庶務は、理学部・理学研究科事務部において処理する。